概要

表紙

 狂気の妹フランドール・スカーレット。ある夜ヤツに紅魔館へ拉致られた私こと封獣ぬえは、古明地こいしと共に怪しい研究に付き合わされている。フランはどういうわけか、自分の「友達」を作ることに熱意を捧げていた。あるときは魔法の森の人形遣いと技術交換、あるときはミクロの世界で大騒ぎ、そして――。

 二〇一七年に頒布したコピー誌「森の三魔女自我を語る」「こいここ失踪事件」に加え、書き下ろしの表題作「紅魔館連続殺菌事件」を収録。一八〇ページまるまる妹様の狂気《マッド》に振り回され続ける短編集です。

タイトル
紅魔館連続殺菌事件
サークル
偽者の脳内
文/挿絵
FALSE
仕様
文庫版 188ページ
頒布日
2018年8月10日
頒布場所
コミックマーケット94 1日目 東ナ45a「偽者の脳内」
本文サンプル
各話冒頭部閲覧(3.1MB)
頒布価格
1,000円
委託
とらのあな

主な登場人物

※以下の設定は本作におけるオリジナルであり、全てが原作に一致するものではありません

フランドール・スカーレット

 ご存知、悪魔の妹。
 なぜか「友達」作りにこだわり、ぬえとこいしを巻き込んで地下の実験室で研究に勤しんでいる。
 紅魔館の魔法使いに師事して知識は豊富だが、ヒステリー持ちで時おり手段が目的を破壊するのが珠に疵な狂気《マッド》の妹君。


封獣ぬえ

 ご存知、平安の大妖怪。
 命蓮寺の勤行をサボって外をうろついてたときにたまたまフランに拉致られ、以来ずっと助手の扱いに。
 モノを正体不明にする使い魔を無数に操るが、使い所が難しくフランとこいしからはよくヘタレ呼ばわりされている。


古明地こいし

 ご存知、古明地姉妹の自由なほう。
 気配を消すどころか存在すら忘れ去られる無意識の怪物。ふらりと現れてはその場を引っ掻き回してまた消える、ジョーカー的存在。
 しかし気まぐれに持ってくる「地霊殿の黄金」は、常に資金難にあえぐフランの研究の貴重な財源である。


その他

パチュリー・ノーリッジ
 紅魔館地下大図書館の主。フランにとっては師でありアドバイザーだが必要以上に助力はしない。
アリス・マーガトロイド
 魔法の森に住む人形遣いにして「森の三魔女」その1。自律人形を研究している。
霧雨魔理沙
 魔法の森に住む普通の魔法使いにして「森の三魔女」その2。基本ツッコミ役。
矢田寺成美
 魔法の森に住む魔法地蔵にして「森の三魔女」その3。生命力を操る魔法を得意とする。
伊吹萃香
 鬼の四天王の一人。疎と密を自在に操るチートじみた力を使う。ぬえとは旧知の間柄。
摩多羅隠岐奈
 いろいろな肩書を持つ後戸の神様。
カインド
 禁忌「フォーオブアカインド」の中の人。自我を持たない生体ゴーレムで、普段はフランの研究をサポートしている。

リンク先

http://false76.up.seesaa.net/renzokusakkin/index.html